figma Splatoon ガール DXエディション amiibo インクリング (大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ) amiibo ホタル (スプラトゥーンシリーズ) amiibo アオリ (スプラトゥーンシリーズ)



なんで前作からこんな糞ゲーが生まれたの?

キャラクターのデザインと音楽はどちらも独創的で大変素晴らしい。特にインクリングがインクに潜って高速で動く動作のアイディアや、キャラクターの着替デザインなどはとても良い。TPS(サードパーソンシューティング)で衣装デザインにここまで気を配ったゲームは少ないと思う。

問題なのはゲームシステム、対戦バランスが前作の良いところを全て台無しにしていることだ。可愛らしい任天堂のキャラクターデザインで陰惨なキル・デスゲームを楽しみたい人は少ないと思う。

前作のスプラトゥーンで新たなムーブメントを起こしたTPSでの塗り合いを期待して買うつもりなら、大変残念ながらこの作品は全くの見当違いな、根本から失敗した駄作、糞ゲーである。

あまりにも調整不足な武器と開始5秒で殺し合いが始まる窮屈なマップでは、理不尽なバランスの上で行われる、どこにでもある、ありふれた、糞バランスのキル・デスゲームとなってしまった。

なぜなら、

・4対4という一人でも欠けたら試合にならない、初心者が入る余地のない試合人数。
・プレイヤースキルの差、強い武器が全てで、逆転性が存在しないゲームシステム。
・バランスが悪すぎて、プレイヤーと武器構成だけで勝敗が読めてしまう介護マッチ。
・優遇され過ぎてスプラトゥーンの全てをぶち壊した糞ムーブ、「射線見て回避、余裕でした」のスライド。

ここからひりだされる、ストイックなガチグソ試合からは、ギスギスした殺し合いと勝敗結果しか生まれない。連携が取りようもない要介護の仲間や、全くバランスが取れていない理不尽な武器を使いこなし、ただただストレスを溜めるだけの虚しい殺し合いが繰り広げられる。

今作はマップが狭く、かなり接敵が早い。よって、塗るよりも殺した方がメリットがあるゲームであるため、上手い人、廃人だけが楽しめる対戦格ゲー的な退廃したガチグソゲームになってしまった。

曲射ができる長射程武器、待ち伏せで一撃で決められる火力が高い武器、スライドができる武器、シェルターのいずれかしか存在価値が無い殺し合いには、前作と違ってどうしてこんな糞ゲーにした?という呆れしかない。

ソロプレイも全く楽しめないが、どこが駄目だったかを以下にレビューしたい。

ゲームを立ち上げて簡単な操作チュートリアルを終えるとハイカラシティという場所に到着する。ここからストーリーモードであるヒーローモードか対人マルチプレイのナワバリバトルのどちらかを始めることができる。

まず、ヒーローモードは前作(Wii U)プレイヤ向けに作られており、話がわかりにくく、操作が難しいため攻略の難易度が高い。結果、新参にとっては全く面白くないクソゲーであるといえる。

なぜならば、シオカラーズのホタルなど前作登場人物の設定に触れずに話が勝手に始まること、デンチナマズの存在意図が不明なこと、アオリが行方不明でもハイカラシティには全く問題ないことが挙げられる。要するに前作プレイヤー向けの話が楽屋ネタ、身内ネタ過ぎて話自体がクソである。今作のテンタクルズの話はヒーローモードには存在しない。テンタクルズの話を知りたければ更なる糞ゲー、追加コンテンツのオクトエキスパンションを買うはめになる。

ソロプレイの難易度の高さで例をあげるとキャラクタを強化するために必要なイリコニウムというものがあるが、手に入れるには精密な操作が必要で落下死を強要させるような場所に配置しており、本当に必要な下手な人には強化のチャンスが与えられない。途中に出てくるザコ敵を倒してイクラを集めても強化はできない。

さらに、ステージを進むごとに凶悪化する理不尽な足場と敵配置にはプレイヤーを楽しませようという配慮は全くない。たとえば、塗って壁に張り付く、進む、罠にハマり落ちて死ぬ、の延々とした繰り返し作業である。

作業感あふれるストーリーモードは、クリアのご褒美であるヒーローギアもしくはヒーロー武器が欲しい人だけが行う苦行と化しており、ゲーム的な面白さは皆無だ。したがって、本作のヒーローモードはグラフィック以外は前時代的なガチクソゲーであるといえる。

さて、本作の売りであるマルチプレイのナワバリマッチはどうだろうか。やはり、比類なき糞であるといえる。

なぜならば、マッチングの際にゲームスキルを全く考慮していないという前代未聞の糞システム、次に糞に拍車をかけているのが(任天堂自体の)頻繁に途中落ちが発生する通信回線の不備とドックから外すだけで簡単に試合からぬけるプレイヤへのペナルティの無さだ。

P2Pなのに、Wi-Fi で繋いでいる無能なホストを選んでしまう任天堂の技術力の低さは初代Xbox並の通信環境レベルであるといえる。さらにゲームシステムにおいて致命的に駄目なところとして、試合中にデスするとペナルティとしてスペシャルゲージが50%無くなることも挙げられる。

これで下手くそが絶対に逆転不可能な単純なキルゲームが出来上がってしまっている。このシステムはリスキル祭りが楽しめる原始的な、2000年代のTPSに良くあった形だ。今は普通、リスポン時に多少のリスキル対策がしてあるゲームがほとんどだが、スプラトゥーン2開発者は頭が2000年代から進んでおらず、リスキル対策を全くしていない。キル有利、殺す事を最初に考えて動かないと負ける、古いTPSだ。だったらマトモな人はバランスが取れた他のTPSをやるわな。

ナワバリマッチで例を挙げると、プレイヤーのスキルに関係なく8人集めて4人ずつで分けているので、テキトーに割った偏りが強く出てしまう。Aチームが凄腕プレイヤー1人と初心者3人、Bチームが中級者3人と初心者1人、として戦力的に平等だとしても、初心者の視点から見るとどっちにいてもたまったものではない。なぜ初心者8人、中級者8人。上級者8人で割らないのか。

この結果、初心者も当然戦力としてキルデスの頭数に数えられ、そこでデスするとペナルティでスペシャルゲージが無くなりスペシャル技は使えない。よって下手くそと初心者はスペシャル技を使えず逆転性も皆無の中、アホみたいに塗りながら死ぬというルーチンワークを繰り返すだけだ。初心者は育たず、キル至上主義のプレイヤーしか残らない。

さらに輪をかけて悪いことに、レギュラーマッチのナワバリバトルでは、ボイスチャットありの固定パーティと野良のソロプレイヤーとがマッチングすることにある。チーム打ちとソロでマッチするなんて明らかに最悪である。

パーティは続けるを選ぶたびにずっと固定なのでチームバランスも機能せず、パーティの気分次第でリスキルの嵐、アメフラシという回避不能技を同時に発動、裏どりの連絡などパーティプレイヤーならではの技を使いたい放題である。これらの要因により、ナワバリマッチはもはやそびえ立つクソであり、ゲームになっていないといえる。

4人協力プレイのサーモンランもカチカチの糞でストレスがたまる。

まずは、金イクラを落とすオオモノシャケには基本的に攻撃が通用しない。なんで通常武器で倒せない敵を出す必要がある?カタパッド、コウモリの無敵はやりすぎである。オオモノシャケは相手の攻撃の瞬間に露出する弱点に攻撃をうまく当てないと倒せないのだがこれが非常に難しく、かつ限定的な攻撃しか効果がないため、かなりストレスがたまる。

攻撃方法もプレイヤーの一人を死ぬまで追いかけて狙い続ける動作が多く、アメフラシの多重攻撃などの回避不能になるオオモノシャケの糞ムーブもなかなか粘着性がたかいウンコ。

さらに、自分が使いたい武器を選ばせてくれないため、使い方もよく分からない武器でサーモンランをやらされる。これが苦痛のウンコ。使いたくもないクマサンチートウンコを渡されるのも全くの興ざめだ。

攻略法を知らないと攻略できないグリル、仲間に糞が居ると攻略できない間欠泉、武器によって詰むヒカリバエ、ストレスしかない霧など、全く期待していない不要な要素が盛りだくさんの山盛りウンチをこれでもかと食べさせられる。

糞の中に一昨日食べたコーンが入っているかのようなユーザビリティの悪さも酷すぎて目にあまる。

・理不尽なまでの武器バランスの悪さ、弱い武器を持つだけで通報されるのは、プレイヤの民度の低さを嘆くのは理解できるところもあるが、根本的な任天堂の対戦バランス調整の悪さ、修正の後手後手を嘆くべきである。

・ガチマッチやレギュラーマッチでの意見は無視して、あまり盛り上がっていないスプラトゥーン甲子園(ボイスチャットありのナワバリバトルという限定条件下での糞マッチ)でちょっと見た程度の強さ、使用頻度で全体のバランス調整を行っているのが致命的に頭が悪い。

・ゲームを立ち上げるたびにハイカラニュースが流れるがこれが飛ばせない。どうでもいい話を何度も聞かされてしまう。正直うざい。聞きたい人がラジオラウンジまで行って聞けるようになぜできないのか。ゲームデザイナーが馬鹿なのか。

・ロブの揚げ物屋さんでの注文がチケット制となっており、このチケットがアルバイト報酬で手に入るが完全にランダムである。ゴミチケットの使い道がない。マキタン(マーキング短縮)のチケットとか経験値1.5倍とか誰も、全く使わないだろう。

・フェスで入手する「スーパーサザエ」を使うスパイキーはハイカラシティで最も多く使うメニューである。だが、カスタマイズ画面を開くと街の入口に戻される。スパイキーは街の一番奥にいるので非常にきつい。フェスで出現場所が変わるのもどうなのか。

・武器、ギアの記憶程度でアミーボを買わせるゲームデザインの意地汚さ。しかも販売数量が不足しているためネット転売屋が定価以上で販売している状態。普通は設定セット程度はカスタマイズに入れておくべきだと思う。アミーボ(amiibo)を買ったとしても特典ギアをもらうくらいで使い道はないのだから、システムに装備記憶を入れるべき。今までこんな不便なTPSは見たことない。

・プレイヤー同士でコミュニケーションを取ることができない。「カモン」「ナイス」だけでどうしろと。左右が余っているのだからなにか入れるか、武器の持ち替えなどに使うべきでは。

・ガチマッチ、ステージ、バイトの時間制限制の意味がわからない。遊びたいルールやゲームが決まった時間でないとできない。アサリがはじまるとザ・キング・オブ・糞ゲーすぎてもはやプレイすらできない。

・お金の使い道が少ない。経験値がスーパーサザエ集めにしか意味がない。使っていない数字が多すぎる。

などなど、不備は腐るほどあるのでここまでで割愛するが、結論として、素晴らしいキャラクターデザインやアイディアが全く生かされていない、任天堂のゲームデザイナとシステムデザイナの能力の低さ、クソさ加減がわかる作品である。衣装やイカボーイ・イカガールのキャラクタのデザインには全く問題がなく、素晴らしい仕事なのにもったいない。簡単に改善できるものも多く本当にもったいないゲームである。

以上の事から、このゲームはプレイを続けるとストレスのあまり、こんなレビューを書いてしまう私のように精神異常をきたすので健常者には全くおすすめしない。

本当に、なんで前作からこんな糞ゲーが生まれたの?こんな糞をひり出すならまだ、前作のリプレス版でよかった。