バブルミサイルアメでグチャグチャな最前線にカーリング、チャクチドーン!塗り?そんな要素あったっけ?兎に角前でキルキルキル!ってほど殺意に満ち溢れたガチゲーマーだけが喜ぶ単なるキルゲーです。
スプラトゥーン2のメインであるガチマッチを発売日からやり続けての感想です。
最前線で連続キルが取れるかどうか、それだけのゲームな気がします。それが出来ない人はあまり勝利に貢献出来ず、モチベーションが続かないかもしれません。…前作の方が塗りでもチーム勝利に貢献出来てたような。塗りが無意味という訳ではないですが、最前線で連続キル取った方が手っ取り早く試合を勝利に導けます。
スペシャルもダイオウイカやバリア、トルネード、スーパーショットと大味スペシャルの方が幅広い人達が同じ土俵に立てた気がします。エイム力や経験時間に比例する敵の行動先読み能力などが物を言う硬派なFPS、TPSジャンルに、マリオカートのスターやサンダー、トゲゾー甲羅のような、そこまで上手くない人達にも入る余地を与えてくれるいい要素になってたと思います。
スプラ2は単体で使っても打開し辛い地味なスペシャルが多く、キノコやバナナ、緑甲羅しか出て来ないマリオカートをひたすらやってるみたいというか、試合の展開に遊び心がないというか、ずっとやってても楽しいというより疲れたって感情の方が残ります。
本来の実力差ももしかしたら塗って強力スペシャルでひっくり返せるかもしれない、そんな要素もスプラ独特の魅力じゃなかったんでしょうか?
またスプラ1と比べてその場に残存するスペシャルが多く、撃ち合いというかグチャグチャの中で訳分からず死ぬ事も結構感じます。アメフラシ、バブルランチャー、マルチミサイル、ハイパープレッサー、それに凶悪サブのカーリングも加わり最前線はしょっちゅう泥沼です。
改めてスプラ1をやってみたら、アレ?こんなにスッキリとした撃ち合いゲーだったっけ?と感じました。確かに考えてみればスプラ2ほどネチネチとその場に残るスペシャルはなく、スパっとでてスパっと終わる攻撃スペシャルだから場が荒れず、キチンと撃ち合う感覚を残してくれてたのかもしれません。久しぶりにスプラ1を遊んでみて、奇跡の壊れバランスかもしれないけれど、爽快感やキチンと撃ち合いしてる感覚になれるのは初代なのかもしれません。
スプラ2のマッチングに関して、介護トゥーンマッチングで上手い人と下手な人が一緒のチームで組まされます。そのせいで上手い人達に対してもストレスを与え双方モチベーションの低下に繋がってると思います。またそのマッチングのせいか試合後のリザルト画面で、極端にキルを取ってるアタリの人、極端にデスの多いハズレの人、そのどちらかを引いた方で勝敗が決まってるように感じ易いです。勝率を安定させるには自分がそのアタリになるしかない、つまり強武器担いで最前線で連続キルするスタイルしか無いように感じてきます。
なんだかんだ大味な部分もあったスプラ1の方が幅広い層が共存し、楽しめていたのかもしれません。
これじゃスプラ2の謳い文句「ガチで塗り合う時が来た」ではなく「ガチで殺り合う時が来た」です。
結局血生臭い殺し合いFPS、TPSの一つに成り下がった印象で、その手のジャンルに長けてる人達にしか居場所が無いゲームになってしまったと思います。
スプラ1の「世界を塗り替えなイカ?」の気持ちはなくなってしまったのでしょうか?スプラ1のこの謳い文句には、既存のFPSやTPSには無い違う風を吹かせたいって意思が込められてたんじゃないかなあ。
ガチで殺り合うスキルが無い人間は去る時が来たのかもしれませんね…。