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面白いと思うハードルを下げれば十分楽しめる作品

スプラトゥーン2は、前作であるスプラトゥーン(Splatoon1)から確かに良くなっている点はいくつかあるが、爽快感と世界観の作成、マップ作成のセンスを無くして、スプラ1の続編として出したという感想を抱く。爽快感の消失による全体的な面白さの低下は、スプラ1との比較を見て頂ければご理解いただけることだろう。スプラ2は前作が売れたから期待して購入しているプレイヤーは多いと思われるが、上達するにつれ理不尽なラグや悪化したチックレートに悩まされることになるだろう。しかし、面白いと思うハードルを下げれば十分楽しめるのではないだろうか。

 キャラクターが思い通りに動く=楽しい。
 キャラクターが射撃したらマップにインクで色がついた=楽しい。

これくらいハードルを下げれば高評価にはできるだろう。とりあえずスプラ2がスプラ1の劣化であるということについて、いくつか書き出していきたいと思う。

・ゲージが貯まると使えるようになるスペシャルウェポンの変更による爽快感の圧倒的減少。

・スプラ1で調整したブキバランスを継承する気を感じられない、ブキの射程や性能そのものへの大幅な変更。この変更により、トップクラスのプレイヤーすら愛用するブキを変更する始末。

・スプラ1でもラグの発生は見られたが、段差での座標ズレ以外でワープするプレイヤーはあまりいなかった。スプラ2ではプレイヤー間の通信の反映速度(チックレート)がスプラ1よりも悪く変更されているため、ワープするプレイヤーや、本来移動する際の速度に大きなペナルティを受ける場所でも平然と移動してくる。また、チックレートが悪くなった影響で、相手のプレイヤーが実際に目で見える位置とズレていることすらあり、もはやTPSとして致命的な欠陥を抱えている。

・塗ることを売りにしたゲームなのに、攻撃力は低いが塗りやすいブキを弱くする理解不能な調整。商業イベントである、スプラトゥーン甲子園での見栄えを良くするためなのか、塗るブキの塗る能力を落とし、結果的に塗るより相手を倒すゲームになっていて、ラグやチックレートによる環境が悪いだけの駄ゲーTPSとなっている。

・新しく追加されたマニューバーという銃を二丁で1セット持つブキ種の追加
ブキの種類の追加自体は良いもので、スライドという高速移動可能な特殊行動が可能になるのはいいが、チックレートの悪化とラグの両方が悪い作用をした結果、相手へ攻撃が当たらない瞬間が発生することがある。これもまた、TPSとして致命的な欠陥である。

・意図的な勝率調整を行うプレイヤーマッチングシステム
勝率の高いプレイヤーと明らかに不慣れなプレイヤーを仲間になるようにマッチングさせることで、勝率を無理やり5割に近づけようとする誰も得をしないシステム。強いプレイヤーは強いプレイヤー同士でマッチングし、不慣れだったりして弱いプレイヤーは弱いプレイヤー同士でマッチングし最終的に5割になるのが理想なのだが、そうはしようとしない。これにより、既に数百時間はプレイしたであろうプレイヤーと、始めて数時間のプレイヤーがマッチングされる。

・不誠実な運営サイドの対応
試合後に入手できるお金(のようなもの)を増やすことができるアイテムが無限に入手できるバグがあったが、プレイヤーに何の通知も無く修正するサイレント修正を行うも、バグ修正後に始めたプレイヤーに対して、何の対処、補填も無く、修正履歴にも記載しない不誠実さ。さらに、プレイヤーが効率がいい装備の強化方法を発見すると、バグでもないのにその方法の効率が悪くなるように修正。


さて、ここまで劣化した点だけを書いてきたが、もちろん良くなっている点もわずかに存在するので書き出してみよう。

・インクの質感がアップし、光を反射してテカリが出るようになった。

・本体の機種が変更したことによるグラフィックの向上。

・スプラ1では放置だったチート行為をするプレイヤーの利用停止や、実際にペナルティを科しているかは疑問ではあるが、悪質な行為をするプレイヤーの通報が可能になった。

・新しいブキの種類の追加
傘のような見た目の相手の攻撃をガードできるシェルター種や、スライド移動による派手なアクションが可能なマニューバー種、既存カテゴリのブキも数種類追加されている。

・障害物やデコボコが多くて非常に狭く感じるものの、新しいマップが多数追加。